初代ぷよにおけるそれぞれの連鎖数の特徴
致死連鎖を作る手段はしばしば連鎖法として名前がつけられている(千早式とかズラース法とか)けど、大体定義が曖昧だったり名称化されていなかったりするし、正確な数も把握できない。
一方致死連鎖自体の種類はおおよそ4種類に分けられることに気付いた。5連鎖、4連鎖、3連鎖、2連鎖だ。これなら連鎖法を比較するよりまず連鎖数の特徴を把握して強い連鎖数の致死連鎖を選べば手っ取り早く強くなれるのでは?と考えた。そこで以下では各連鎖数の特徴を述べる。1連鎖は最初から狙った致死連鎖にはなり得ないので除外する。
5連鎖
最も基本的な致死連鎖。打てば相手は死ぬ。
まず長所としては、途中全く付けたし無しでも4-4-4-4-4の5連鎖でも完全致死量の70個*1を送ることができるので5連鎖を先に打ち切ることができたらまず勝ちを確信して良い。*2また、付けたし無しでもOKということからも察する通り最短手数は10手と最も少ない手数で致死連鎖を送れる連鎖数である。
この連鎖数の特徴としては、形によるが多色待ちにしやすい。
千早式の多色発火パターンについての例は電気イルカさんがまとめている。
千早式に限らず、4ダブを狙っていた場合は出来ないような3連鎖目以降の分離も形によっては5連鎖はやりやすい。
また、最もツモを置く場所を形に左右されにくい(=ちぎりが少なくなる)連鎖数とも言える。 これは、最終連鎖目に同時に消すことを意識した置き方をする必要はなく、順番に消えることだけを考えればいいからである。*3
ただ、どうしても連鎖時間が長いことがネック。
4連鎖
主に4連鎖致死と言えば4連鎖ダブルのことを指す。
5連鎖よりも早く、かつ効率も犠牲にしていない釣り合いの取れた多連鎖である。最短手数は11手であり、その場合は4-4-4-5/5or6/4の消し方でないと完全致死量に達しない。基本的に4連鎖目で1色にしろ2色にしろ10個消せば完全致死になる。
しかし、4連鎖目が10個揃わなくても、1、2、3連鎖目の付けたしでカバーできる。例として、最短12手の4-4-8-4/4は完全致死量になる。
4連鎖は5連鎖に比べてややツモを置く場所を形に左右されやすくなり、ちぎりも増えやすいという欠点はありつつも、5連鎖と勝負をする時は無類の強さを発揮する。1連鎖の短縮が大きいというのもあるが、基本的に発火色が同じ場合4連鎖ダブルより5連鎖の方が手数で早く発火できる事は少ないのだ。同手数同士だと12手で4連鎖ダブルがやや優勢、13手以上になるとほとんどの場合で4連鎖ダブルの方が強い。*4
5連鎖程ではないが多色発火も作りやすいしで、バランスに優れている。
3連鎖
主に3トリについての記述。
まあまあの連鎖時間の短さとそこそこの効率を持つ致死連鎖である。
最短手数で12手(24個のぷよ)と致死連鎖の中では必要ぷよ数が最も多い。3ダブ・3クワも同様。(但し同色を含んだ3クワは例外)
主に致死2連鎖を伸ばして使われることが最も多く、3連鎖致死を主にした連鎖法は今のところ私は知らないのです。
2連鎖より3連鎖目の必要ぷよ数的に形の制約を受けづらいので、5・4連鎖主体でもアドリブ的に比較的組みやすく、うまく短縮を行えば致死2連鎖使いを驚かすこともできる。多色発火も組めないことはない。
2,4連鎖ありきな連鎖数な気がする。*5
2連鎖
最も連鎖時間が短い致死連鎖で、最短手数で12手(23個のぷよ)で完全致死量を相手にぶちかますことができる。一番お邪魔ぷよ算が大事な連鎖数であり、致死までの連結量を常に把握する必要がある。
基本的に土台の発火点は一つにしないと効率が悪くなるので土台は一つだが(ヘルファイアなどが良い例)デスタワーなどで消える部分にL字が含まれていたりすると(手数が大きくなればだが)2色発火の致死2連鎖*6ができることもある。
長所はとにかく連鎖時間の短縮が大きい。5連鎖と比べておおよそ4~手分のアドバンテージを得れる。12、13手台の致死2連鎖はまさに無敵である。
短所は消し方がほとんど決まっているため、ちぎりが多くなりがちになる・ツモに左右される。
ぷよm@s発祥の代表的な致死2連鎖としては、デスタワーがある。デスタワーは致死2連鎖の中でも定形がいくつかあり、壱から伍式まで名前が付けられている。様々なテクニックによって致死2連鎖のちぎりの多さ・ツモの左右をカバーしているためとても実戦的である。また、潰しや単発などで発火点が埋まっても形によっては掘りやすくもあり潰し耐性も悪くないが、一瞬の隙と連鎖数の増加を招いてしまう可能性がある。
初手回り・各種テクニックについて考察しているMOTさんのブログはデスタワーを組むのにとても参考になるだろう。