位相幾何学と不完全情報空間の戯書

初代ぷよルールの考察と文章の練習

Bぷよランク大会第9期名人戦個人的反省1セット目

 名人戦から既に1か月経ってしまったが、名人戦後からずっと書こうと思っていたのでこの機会に筆を執った次第である。

まず名人戦がどういうものなのかというのは、このブログを見ている人で知らない人はあまりいないと思うので割愛。知らない人はBぷよランク大会で検索してください。

流石に全試合で諸々振り返ろうとすると膨大な量になってしまうのでところどころ飛ばしていく。試合自体は続きの動画参照。

ちなみに名人戦のお相手はロンドンさんで、古参の千早式究極連鎖法の使い手であり、Bぷよが公開される以前からVCAなどで鍛えていた熱心な方である。昔私が千早式究極連鎖法を練習していた時はロンドンさんの積みを参考にしていたこともあった。

 

 

 

www.nicovideo.jp

 

基本的にミスった試合の積みの形の考察とベターな置き方を考えていく。試合自体の振り返りは少ないかも。

 

1セット目

4戦目

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この緑赤のツモ、5列目に置いて1列目の紫発火の維持もしたかった。

実際、緑が8個来るのが遅いので紫発火の3ダブ4連の方がこのツモだと早かったし、ロンドンさんが紫発火の黄色後回収で赤を暴発させていなかったら負けていた。

 

この形自体は頻繁に使う形ではないのだが、連結、多色発火がしやすく、また無駄ヅモも生じづらい。かなり連結志向の土台である。一方で4連結の分離はしづらいので5連鎖がハマるツモだと負ける。

緑発火の2ダブ3ダブ、黄色発火の4ダブ

 

 

10戦目

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1P側のこの土台*1、基本的に土台色が早めにたくさん来ると辛い。*2

この試合ではどうしたらいいか分からなくなり単発を撃ったりしている(ダメ)

 

この形はとにかく方針を決めづらいので、そこを決めるところから始めたい。

理想の積み

まず、画像のこの段階では発火を考えるが、が5つ以上来ない場合を考えて8手目をちぎる。*3

その後、9手目、10手目で紫が二個来るのを見て6列目の紫発火のorを3ダブで飛ばして黄色の連結4連鎖の致死を狙おうとする。その後、都合よく緑と赤が来たので両方消す置き方で14手発火。

一方で、11手目でネクスト判断でが8つ揃うことを見て最初に考えていた発火をすることもできる。

この場合だと13手発火の5連鎖。恐らく連鎖終了は前者の方が早いが、前者は黄色が足りなかったりした場合不完全致死の可能性もあったため甲乙はつけがたい。

 追記:どちらにしろ赤4個と緑8個が揃わなければ発火は出来ないし、そこまで来たなら赤黄色の4ダブでどうとでもなる。右はあくまで紫8個が遅かった場合。

 

11戦目

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このL字のABACADの土台自体は発火点を序盤で柔軟に変えることが出来る土台であるが、やや使いこなすのが難しい。

その例のごとく私自身もミスを犯していて、この7手目の場面、ネクストに黄色ゾロがある時点で右の黄色発火or緑発火を見るべきである。

左の赤発火は基本的に赤が先に偏った時に見た方が良い。そうでない時に左を選ぶと、赤が足りずに致死量までのお邪魔を作るのが難しくなることが多々ある。

 

右発火にする際にも①さっさと一か所に絞る②なるべく緑黄色の2か所を残し続けるかで方針が分かれる。②は発火一手前まで黄色発火が残っているが、ちぎりとクイックの分遅くなる。

この場合は、10手目時点でネクストでハチイチテンパイ(緑紫)出来ることが分かっているので、10手目で黄色を埋めてしまった方、つまり①の方が勝率は高いと思われる(黄色発火待ちにしても期待手数が大きいのもある)。

 

 

16戦目

 

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これ緑発火だけ見てたけど黄色発火も見たかったですね。(実際黄色が一番早かった)

後発火点が高いですが右の赤と紫も見れないことはないのでそっちも意識の中には入れたかった。

 

 

 

18戦目

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この試合の積み方だと右の発火オンリーになったが、なるべく中央GTRで右発火にするときは2色にしたい

特に、画像のように3列目に赤紫と置いてしまうのはあまり良くない。何故なら、右の赤発火にしろ紫発火にしろ5連鎖になりやすく4ダブにしづらいし、下手すると途中で飛ぶ可能性もある置き方である。全てを回収しようと思ったら左にゴチャゴチャする置き方になりがちなので連結量も稼ぎづらい。また黄色発火も埋めやすい。

さらに、左の黄色発火を見た時は紫と赤を同時に飛ばさずに消すのも難しい。3列目は赤緑で蓋をするのが無難である。

 

理想の積み方

これだと最終的に右の赤・紫の4ダブ発火、黄色が後二つ来れば右の黄色発火の3トリを作ることが出来る。

10,11手目のちぎりがやや痛いが左の黄色発火を維持するためには致し方ない。しかし、右に発火点が二つあるので切ってしまってもいいかもしれない。

 

 

35戦目

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この形、基本的に土台の上のぷよからの発火を考えるが今回みたいに高くなった場合は土台発火を考えた方がいい場合がある。今回がその例であった。

紫と4連鎖目の赤の暴発に注意。

 

 

38戦目

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このずらし縦3タワーを狙った形から連鎖移行を余儀なくされるツモは場合によっては判断に悩む場合がある。この図だと先に赤や黄色が偏れば右の赤or左の緑で二択を作って同時消し多めの2ダブ3ダブ、3トリ、4ダブなどで処理がしやすいが、紫や緑が先に偏ると厳しい。

 

今回の場合は、赤が遅いので赤を発火点にするのが結果論的に正解である。というかこれ以外の良い積みが思いつかない..

赤がこないうちは右が本当にどうしようもないので左に展開するのが一つの正解だとは思う。

 

ちなみに試合の積みは右で発火すれば5連鎖である。恥ずかしい

 

 

2セット目はそのうち書こうと思う。なくなりました。

途中雑になったりもしたしもっと取り上げたい試合もあったけどここまでで3時間かかっていい具合に作っといたpillowsのプレイリストも終わったのでおしまいです!

*1:誰か名前を付けてくれ

*2:この場合だと緑

*3:赤の上に緑を置くとその緑が使いづらくなる