第6回BぷよS級リーグ所感
今回は2-2の+22で3位でした。それなりに固くて長いので注意。
各試合の感想
vsらばーど○50-35
よく触れられていることですが、4〜5連鎖を作る土台は連鎖発火タイミングがデスタワーに比べて速いため、潰しに対して相性が良いと言われています。
それに加えて、自分の土台は多色発火なことが多く対応はしやすいです。
単純な致死勝負でも分があると考えていたので、二つの戦法を同時に対策出来るが故にらばーどさんは相性的にかなり良い相手でした。
又、以前よりも堀合の乱戦力が上がった事と、相手が逆タワーという潰しに弱い戦法を使うため、この試合では潰しを多めに入れてこちらからも仕掛ける事を意識して立ち回っていました。
vsフェニ●36-50
縦キャン平地キャンやカルメル式回し等の操作精度面が一番ずば抜けている方です。
それだけでなく、タワーの構築も入れられない色は前伸ばしや後ろに入れて回収で致死にし、タワーの構築自体はタワーを作るための受けを意識した積みも出来る一方で速度偏重の置き方もしてきます。
様々なタワー勢の良い点を全て持ったバランス感覚の優れたタワーを組むため、対策は潰し偏重か、こちらも短縮を意識した積みで迎え撃つかで悩み、結果的に潰しで崩しにいく事にしました。
その理由としては、第一はタワーの同型対決だとキャンセルや速度差で負けるからです。
また、最近使っていた底上げ2式土台多めの、潰しか2式タワー又は5、4連鎖を狙う、回収はあまり意識しない積みで正面から戦うには回収量の面で分が悪いと思ったこともあります。
とにかく揺さぶりをかけて相手の判断ミスを増やす目的でした。
しかし、それをいなされるどころか後半は自分の積みも崩れた隙を突かれて、34-40から36-50と一気に連取を許してしまいました。
反省としましては、後半崩れた時に潰しのためだけの置き方をせずにもう少し致死勝負にかけても良かったと思います。
後半は細かい判断自体も怪しくなっていたため、メンタル面でもキツかったです。
又、この試合は回しを咎められる事が多かったため、試合が終わった後からカルメル式回しの対策として、最初の回しの1回目の設置のみをカルメル式回しと同じ原理で0.5段自由落下分の数フレーム稼ぐ練習を始めました。
これらの反省がのちの2試合には大きく活きました。
vsTAK●49-50
この試合はフェニさん戦で自分が崩れたことを受けて、今回も崩れたら50先では立て直しは間に合わないだろうと判断し、とにかく致死を打ち切ることを意識して立ち回りました。
最近のTAKさんは昔に比べてタワーの破綻が少なくなったことと、連鎖がある程度見えるようになっていること、回収力も上がっていることから、潰し偏重や不完全致死も前ほどは効かないと考えて、なるべく完全致死*1を組み切る方向で組んでいました。
とはいえタワー勢に一切潰しを撃たないのは純粋な悪手なので、撃てる時は撃つという戦法で変わらずに臨みました。
後から振り返ると、完全致死を組み切る方向で組んでいるつもりでしたが、圧に押されて不完全も多めだったと思います。序盤はその辺で10段程度を受け切られて連取されていました。潰しも思ってたよりは多く撃っていましたが、積み自体はあまり崩れずに最後まで行けたのは良かったと思います。
最終的に1先までもつれ込んだあの場面は、80点の捌きは出来ていたので分の悪い確率勝負で負けたのも仕方がありませんでした。
最後の回しも置き方を間違えていて、12列目横置き後1列目縦置き、2列目縦置きで4/20=3/15で1/15分生存確率を上げることは出来ましたがやはり厳しかったでしょう。
どちらかというと98試合目で12手目の右が一回入らなくてちぎった結果負けた方が辛い
少し余談ですが、TAKさんの感想記事には「のしさんの積みでは3トリが怖いが、今は減っている」という意味の文がありました。
自分の積み方は不完全致死を排除する目的でチューニングしているため、3トリ等の3連鎖致死は以前よりも減ったと思います。
しかし、TAKさん自身の回収力も上がったことも考えると、今改めて3連鎖致死を重視する置き方をしたところで3トリの弱点である不完全致死になりやすい点を咎められる展開が怖いというところもありました。
連鎖を選択した時はなるべく最短手数で撃つという現在の方針にそぐわない3連鎖致死は、その時のアドリブによる部分で撃てるかが決まると思います。とはいえ、もし次にTAKさんやタワー勢と戦う際には選択肢の一つとして再考してみる余地はあると思いました。
vsうえんに○50-28
自分の調整や変化が良い方向に一番ハマった試合でした。
元々過去の試合で、多連鎖対決の時に66個や67個の11手4ダブや赤玉2段の連結4連鎖を撃って、相手は5連鎖全回収で負けるという展開が多かったため、それを対策した完全致死を意識する置き方を練習していました。
つまり発火点が複数あることや回収率が高い形の良さだけでなく、毎手なるべくネクスト込みで個数を数えて5番目に4の倍数になった色で発火するための発火点設定をすること。
それが出来ないなら5番目に4の倍数になった色+別の色の発火色での81発火を狙うという、電気イルカさんの積み方に近い方向性の調整です。
また、vsうえんに戦で勝率が低い事が分かっている初手(ABCDAB、ABACAD、ABACBD、AABCAC、AABCBB、ABAABB等)の対策とそれに伴って縦3タワーの練習もしていたため、試合前は準備万端といった形でぶつかれました。
このような大差になったのは対策が上手くハマりつつ(67試合目は特に以前だったら負けていた)ツモ運やお邪魔運も味方した結果だと思います。
相手が対戦順番の都合で最初タワー勢二人(TAKさん、フェニさん)の対策に意識を振っていたため、自分に対応し切れていなかったという点も功を奏しました。
第2回から成績の上で一度も勝てていなかったので、今回出場する上で一番勝ちたい相手でした。実際に勝利を収めることが出来たのはとても嬉しく思います。
いくつか目立つミスもありますが、それ以上に良い構築判断と初手での対策が張れた最終試合でした。
今回出場した理由について
以前、今回のBぷよにしろ初代ぷよにしろもう格付け大会に出ないという表明をしたにも関わらず大会に出ることにしたのは、3つ程理由があります。
まず、50先になったことで調整期間が短くなって済んだことがあります。
これは選手として出る上ではかなり大きいことです。100先だとほぼ1ヶ月調整を見るのが前提になってしまいますが、50先なら一日に複数試合入れやすいため、日程調整的に無理をしてもらうこともなく二週間程度で1選手の試合を終える事ができます。
次に、野良で練習して色々今までにない初手を置いてる内に、少し自分の積みに変化が出てきた事があります。
特にABACAD等で派生できる平地ヘルファイアや底上げ2式という選択肢を得たことと、自分自身の凝視技術や連鎖力の向上によって以前よりも見えるものが増えていました。
3つ目は大幅に強化されたTAKさんや、フェニさんやくよさん等の新規プレイヤーの台頭でした。詳しくは各試合の感想記事に書いていますが、タワー勢が連鎖力も備えた最強の状態に近づきつつあり、そこにぶつかってみたいという気持ちです。
最後に、この時勢で何か一つでも盛り上がれることに協力したいという気持ちと、この大会に出たら自分自身も楽しめそうだし、そういうことをやりたいという気持ちも後押しして、参加することにしました。
Bぷよのランダム配ぷよ
覚えている訳ではないですが、明らかに同じ配ぷよが来る事があります。俗にいう進研ゼミです。
例えば、TAKさん戦の12試合目と54試合目です。あれは同一試合中での出来事でしたが、実際に他の試合で見たツモをみることはたまにあります。
今まではそこまで煮詰まっていなかったため影響は少なかったと思いますが、もし今後またBぷよの大会があるとするのならば、それに対して対策を講じる必要はあるのかもしれません。
終わりに
選手、運営の方々や参加者の方々、お疲れ様でした。
調整期間中毎日50先に付き合ってもらったくだらさんに感謝します。
今後については、Bぷよや初代ぷよの大会に出る事は公式の展開や情勢、自分自身の都合を見て余裕があれば出る事もまたあるかもしれません。
機会があればまたよろしくお願いします。
*1:ここでの完全致死は69個以上のお邪魔ぷよ